スポーツ選手の横顔

スポーツで活躍している選手の横顔に迫ります

全米オープンゴルフ 2016 またもや惨事のダスティン・ジョンソン

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世界の最高峰、全米オープンゴルフはダスティン・ジョンソンの優勝で幕を閉じた。
ダスティン・ジョンソンにとってこの優勝は昨年のリベンジ。2年間続いた全米オープンをやっとものにしたというところだろう。

昨年は、最終十八番で2オンしていながら痛恨のパーで優勝を逃す。
今年は、第三ラウンドを終えた時点では、首位とは4打差の2位。
最終日は他の選手が伸びずに少ずつ少しずつスコアを落とす。首位のショーン・ローリーは、第三ラウンドの-5とは打って変わっての+6で後退。
結果、一つだけスコアを伸ばしたのが優勝したダスティン・ジョンソンだった。

とはいえ、今年の全米オープンも珍事が起きた。これは後で問題になるかもしれない。

昨年は、コース自体が最悪だった。これは誰もが認める歴史上最悪の全米オープンゴルフになった。

今年は最終日にそれは起った。5番でダスティン・ジョンソンがパターを打とうと構えたときにボールが動いたのだ。5番の時点では、無罰の裁定が下ったが、別の競技委員が確認したところ、「動いた原因が不明のため終了後に確認する」という判定を12番で本人に通告。結局、最終的に1打罰判定が、プレー終了後に下り、一打罰則を受けることになった。

2位との差が開いていたので、結果的には1打罰則を受けても順位の変動がなく、優勝は優勝なのだが、これはメンタル面にかなり影響する問題だ。

仮に、これが昨年のことだったら、スコアに差がなかったために、相当の問題となっただろう。

また、競技しているほうも、たまったもんじゃない。おれ無罰なのかよそれとも一打罰なのかよと考えながらプレーするのは、まして優勝争いをしていたら、スコアにかなり影響するだろう。よほどメンタルが強くないと一気に崩れかねない。

まあ、そんな惨事でも耐え抜いて栄冠を掴んだダスティン・ジョンソンには賛辞を述べるしかないだろう。二年越しの優勝おめでとう。

ちなみに、日本勢は、宮里優作が+7で23位タイ、谷原秀人は+12で51位タイだった。

来年の全米オープンゴルフは、ウイスコンシン州エリンヒルズで開催される。エリンヒルズはパブリックのコースで、昨年とおなじ初開催のコースとなる。コースにデータがないのでまだなんとも言えないが、昨年のような酷いコース状況にはならないことを望んでいる。

さて、次回からは全英オープンと、リコー全英女子オープンの裏顔に迫ります。

(画像転載:田辺安啓/GDO)