スポーツ選手の横顔

スポーツで活躍している選手の横顔に迫ります

全米女子オープンゴルフ 2016最終日 日本人の優勝は?

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あっけない!!                       (画像:GDO)
なんとも歯切れの悪い終わり方で、今年の全米女子オープンは幕を閉じました。

ブリタニー・ラングが16番でバーディを奪取し、-7と一歩抜けだしたかと思ったのでしたが、17番ボギーで再び-6にすると、18番でもバーディーが取れずに通算-6で、前日から5つスコアを伸ばしたスウェーデンのアンナ・ノルドビスクとのプレイオフになりました。

さて、プレイオフは、16番・17番・18番の3ホールのストロークプレイ、それで決着が付かない場合は、1番からのサドンデスになります。

レイオフ1ホール目はともにパー。2ホール目もともにパー?。の裁定であったのですが、実は、アンナ・ノルドビスクのバンカーかららの第二打、砂にソールをしてしまい二打罰が科せられることに。18番は、ラング、パー。ノルドビスク、ボギーで、決着。優勝はブリタニー・ラングの手に舞い込みました。

優勝賞金は、81万ドル、約9000万円です。

ただし、ここでも惨事とまでは行かないが、協会の裁定には疑問が残る。2ホール目でのバンカーでのソールによる二打罰をノルドビスクに伝えたのが、3ホール目の第三打直前であった。これは精神的に選手に対して不利になる裁定ではなかろうかということです。

6月の全米オープン(男子)でも、最終日に同じようなことがありましたね。以前の記事で書きましたが、「5番ホールでダスティン・ジョンソンがパターを打とうと構えたときにボールが動いた。5番の時点では、無罰の裁定が下ったが、別の競技委員が確認したところ、「動いた原因が不明のため終了後に確認する」という判定を12番で本人に通告。結局、最終的に1打罰判定が、プレー終了後に下り、一打罰則を受けることになった」というものです。

協会は、選手のギリギリで戦っている精神(メンタル)を、どう考えているのかわからないですね。裁定を下す際のルールをもっときちんと整備したほうがいいですね。

さて、他の選手はと言いますと、最終組のリディア・コーは、18番を迎えて-4、第三打が入ればプレイオフ進出だったが、結果はパーで、3位タイ。同じく最終組のパク・ソンヒョンはー5の一打差で18番を迎える。第二打で果敢にグリーンを狙うが無常にもボールは左の池に、最終ホールをボギーとしてー4の3位タイに終わりました。

日本人選手で、唯一アンダーパー(-2)でスタートした野村敏京は、17番でバーディーとして-1までスコアを戻すも、結局そのままで終了11位タイで終わりました。

渡邉彩香は、18番で第三打を池に落とし、ダブルボギーを叩いてしまい、最後の最後でスコアを落とすことになり、念願だったオリンピック出場は危なくなりました。この後発表される世界ランクでその行方は、大山志保か渡邉彩香かどちらになるかわかりますが、渡邉彩香は、最後のインタビューでは悔し涙と情けなさで泣いていました。結果は4オーバーの38位タイ。

横峯さくらも、4オーバーで38位タイ。原江里菜は、最終日81と大きく崩れて17オーバーで69位タイという結果に終わりました。

直前の世界ランクで言えば、ラングは20位、野村敏京は22位だから、メジャーでも遜色なく戦えると思うが、次のメジャーでは是非優勝トロフィーを掲げる日本人選手を見たいですね。次のメジャーは、リコー全英女子オープン、今月末28日から開催されます。


最終成績

 1位 ブリタニー・ラング  -6(プレイオフ

 2位 アンナ・ノルドビスク -6

 3位 エイミー・ヤン    -4

 3位 チ・ウンヒ      -4

 3位 リディア・コー    -4

 3位 パク・ソンヒョン   -4

 7位 ステイシー・ルイス  -3

 8位 ジョディ・エワート・シャドフ -2

 8位 ジェリーナ・ピラー  -2

 8位 クリスティー・カー  -2

11位 ユ・ソヨン      -1

11位 イ・ミリム      -1

11位 野村敏京       -1

11位 アンジェラ・スタンフォード -1

11位 S・マイケルズ    -1

11位 G・ピラー      -1

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38位 横峯さくら      +4

38位 渡邉彩香       +4

69位 原江里菜       +17

 

さて、日本の男子に目を向けますと、プレイオフで武藤を破った谷原秀人がなんと逆転で2週連続の優勝となりました。今週から全英オープンが始りますが、その前週、前々週と優勝しての渡英となります。疲れが残ってはいると思いますが、アドレナリンが爆発している今、絶好調のまま突っ走ってもらいたいですね。

 

もう一つの全英オープンが終わりました。男子シングルスでは、ラオニッチとマリーとの決勝戦となりました。
ランキングベスト4選手同士以外のメジャーの決勝戦は、2014年の全米オープンでの錦織圭とチリッチの対戦以来。

それほどに、ベスト4であるジョコビッチ、マリー、フェデラーナダルが強いのですが、今年のウインブルドンは、ナダルが欠場で、ジョコビッチも早々と消える展開でしたので、マリーとフェデラーの対戦かなと思っていたのですが、好調ラオニッチの前にフェデラーが敗れたため、ラオニッチとフェデラーとの決勝となりました。

 

決勝戦は、サービスゲームのキープキープの応戦。結果は、マリーの、3-0での勝利でしたが、唯一自分のサービスゲームを第一セットで1ゲームだけ落としたラオニッチが、それだけのために破れた戦いでした。

結果だけ見るとマリーのストレート勝ちでしたが、6-4、7-6、7-6と、実質ラオニッチが落としたのは1ゲームのみ、しかも双方それ以外は自分のサービスゲームを落としていないという戦いでした。

つまり、すごい戦いだったということですが、ラリーに強いマリーに分があったということで、ラオニッチのサーブがもっと決まっていれば勝てたかもしれないゲームでした。

さて、テニスも来月の全米オープンが今年最後のメジャーとなりますね。それまでに脇腹痛を治して、体調万全で臨んでもらいたいですね。頑張れ錦織圭