全英リコー女子オープンゴルフ2016最終日・全米プロゴルフ選手権2016最終日の結果と優勝賞金
2つのメジャーが終わりました。
全英リコー女子オープンは、アリヤ・ジュタヌガンの圧勝で幕を閉じました。
全米プロゴルフ選手権は、ジミー・ウォーカーが接戦を制して優勝しました。
どちらもメジャー初優勝でした。
それぞれの賞金額は、全英リコー女子が、39万1000ドル、全米プロが189万ドル。
(この違いは大きすぎる)
(画像:GDO)
全英リコー女子オープン最終日は、上位の選手が皆伸び悩む中、前日までの貯金を活かしたジュヌタガンがそのまま逃げ切ったという展開に終わった。特にピンチというピンチもなく、まあ最終日に伸ばせなかったのはプレッシャーかもしれないが、堂々の優勝でしょう。
また今大会は、ドライバーを入れずに、代わりに2番アイアンを入れ、徹底してフェアウェイをキープし、確実にグリーンを捉えるというゴルフに徹した。それでもPAR5を
2オンしてくるのだから、そのパワーは男子並みかも。
タイ人初の米ツアーから破竹の3連勝、「ANAインスピレーション」では最後で惜しくも負けたけど、その仕返しをしたのか、今時点での年間4勝は記録に残りそうです。
日本勢では、唯一野村敏京が通算-5と前日より一つスコアを伸ばしただけでした。
上位の選手の成績は次の通りです。
1位 アリヤ・ジュタヌガーン -16
2位 モー・マーティン -13
2位 イ・ミリム -13
4位 ステーシー・ルイス -11
5位 ジャン・ハナ -9
5位 カリー・ウェブ -9
5位 カトリオナ・マシュー -9
8位 ユ・ソヨン -8
8位 チョン・インジ -8
11位 イ・ミヒャン -7
11位 メーガン・カン -7
11位 ペ・ヒギョン -7
17位 野村 敏京 -5
40位 リディア・コ -1
50位 ブルック・ヘンダーソン +2
58位 宮里 美香 +3
60位 ブリタニー・ラング +4
60位 西山 ゆかり +4
65位 鈴木 愛 +5
続いて全米プロゴルフ選手権です。
こちらは、いい戦いでした。松山英樹は最終日に2つスコアを伸ばして通算-9の4位、メジャー自己ベストでのフィニッシュとなりました。
優勝は、アメリカのジミー・ウォーカー。
それにしてもバルタスロルの最終17番・18番の2つのPAR5にはいつもドラマが待っていますね。しかも18ホールを通じて、17番と18番だけがPAR5だから、ここでドラマを作ってくれと言わんばかりのコース設計。
バルタスロルの17番・18番と言えば、1980年全米オープン大会でのジャック・ニクラウスと青木功の死闘が語り継がれています。最終日の17番・18番でジャックニクラウスが連続バーディーをとって青木功に2打差をつけて優勝したのですね。
今回も、17番のバーディーで決まりかなと思っていた矢先に、前の組のジェイソン・デイが18番でイーグルを。一打差にまで追い上げてきました。
そしてジミー・ウォーカーの18番。ティショットはアイアンでしぶとく打って、第二打も刻んで3オン2パットで優勝かと思いきや、第二打をスプーン打って、グリーン右下の深いラフへ。一転してピンチに。第三打をなんとかグリーンに乗せるも、20m弱のパットを残す。なんとかこれを2つで収めて、一打差をキープしての優勝だった。
何故、第二打を無理したのかは不明ですが、それはプロ魂というのでしょうか?
それにしても、今年のメジャーは、全英オープン・全米プロと中年選手の初優勝という
見ていて楽しいゲームでしたね。
ちなみにですが、池田勇太も最終日18番でイーグルを、谷原秀人は最終日の17番・18番
で連続バーディーフィニッシュを見せてくれました。
上位選手と日本人の結果は次の通りです。
1位 ジミー・ウォーカー -14
2位 ジェイソン・デイ -13
3位 ダニエル・サマーヘイズ -10
4位 ブルックス・ケプカ -9
4位 松山英樹 -9
4位 ブランデン・グレース -9
7位 ヘンリック・ H.ステンソン -8
7位 ロバート・ストレブ -8
7位 マルティン・カイマー -8
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13位 ジョーダン・スピース -6
22位 ルイ・ウーストハイゼン -4
33位 フィル・ミケルソン -3
33位 池田勇太 -3
33位 谷原秀人 -3
56位 ブラント・スネデカー Par
60位 バッバ・ワトソン +1
79位 ダニー・ウィレット +5
さて、昨日日曜日は日本のトーナメントも、面白い結果でした。
まずは、大東建託・いい部屋ネット・レディースから。
優勝は、ささきしょうこ。初優勝のかかった最終日に3つスコアを伸ばしての初優勝はたいした度胸ですよね。
二位に入った、岡山絵理は残念ながら一つスコアを落としての二位。ともに20歳という若さだかから、まだまだチャンスがあるし、これからの女子ゴルフ界を担っていける選手達です。
上位選手の結果は、次の通りです。
1位 ささきしょうこ -9 71 67 69 207 ¥14,400,000
2位 岡山 絵里 -6 70 67 73 210 ¥7,040,000
3位 アン・ソンジュ -5 70 68 73 211 ¥5,600,000
4位 吉田 弓美子 -4 70 73 69 212 ¥3,440,000
4位 東 浩子 -4 72 71 69 212 ¥3,440,000
4位 青山 加織 -4 72 71 69 212 ¥3,440,000
4位 小橋 絵利子 -4 70 71 71 212 ¥3,440,000
4位 金田 久美子 -4 68 71 73 212 ¥3,440,000
9位 松森 彩夏 -3 71 71 71 213 ¥1,800,000
9位 金 ソヨン -3 72 69 72 213 ¥1,800,000
11位 大城 さつき -2 71 70 73 214 ¥1,424,000
11位 笠 りつ子 -2 68 72 74 214 ¥1,424,000
11位 ジョン・ジェウン -2 68 70 76 214 ¥1,424,000
最後に、男子の大会、日本マッチプレー選手権から。
13年ぶりに開催されたマッチプレー選手権。以前は日本のメジャー大会の一つであったのですが、(2003年まで)今年「日本プロゴルフマッチプレー選手権」の名称で復活しました。ツアー外競技になるので賞金ランクには加算されませんが、その優勝賞金が国内史上最高額の1億円。今までにはないスケールでの競技となりました。
さて、今年の優勝者が、なんとと時松隆光、決勝の相手は小田龍一、前半の9ホールを終えて時松の5UP。しかし後半小田がグイグイともどして、16番でスクエアに。
17番でオーケーバーディーで1UPとすると18番はともにPARで、優勝を勝ち取った。
時松隆光の7月は、今までの人生で奇跡の月になったと言えよう。最高の下部ツアーの優勝で180万円、その優勝の資格でツアー福島オープンに出場して優勝、この賞金が1000万円。福島オープンの優勝資格で出場したマッチプレー選手権で優勝して1億円。
なんと一つずつ桁を上げての優勝だったのです。面白い記録となりました。
優勝 時松隆光
二位 小田龍一
さて、テニスの話題を一つ。現在世界ランク6位雄の錦織圭が、ランク5位のワウリンカを「ロジャーズカップ」の準決勝で。7-6、6-1で破り決勝へ進みました。
決勝の相手は、ジョコビッチ。残念ながら3-6、5-7で破れ、マスターズ大会初優勝を逃しました。
ジョコビッチとの対戦成績は、錦織圭の2勝10敗。2014年の全米オープン準決勝で勝った後は9連敗を喫している。
ゴルフもテニスもこの後オリンピックを迎えることになり、話題はオリンピックになりますが、ゴルフを中心に、オリンピックも引き続き、面白い話題をお届けしようと思います。頑張れ、日本!
最後になりますが、また一人偉大なアスリートがこの世を去りました。